今になってまた「全面核戦争」の可能性ってのは急上昇してるわけですが、このアニメが作られた僕が小学生の頃はリアルに「いつあっても不思議でない」時代だったんですよね。何度かの奇跡的展開の結果、無事に21世紀を迎えられたわけですが・・折角の神回避が無駄にならないことを祈るばかりですわ。
そんな198X年ですけど、多分テレビで放送されたのは1度だけだったと思う。習い事から帰ってきたらちょうど最後の最後、衛星レーザー(SDI構想あったねぇ)で撃ち落とすというシーンだったので
「あ、最後は助かるのね」
という印象だったのだけど・・今回見直してみると、物語の半分程度のタイミングで狂人により戦術核使用、事情が分からないソ連原潜が早とちりから戦略核発射(キューバ危機でよく似たシチュエーションで戦争を回避した
のIFを意識したような流れで全面核戦争へ・・ってのは今見ても「あるある!」って感じでよく出来てて見応え十分。実際、上の事実が明らかになったのは2002年とあるので198X年制作時点でフィクションで描いたような事が本当に起きていた・・ってのは・・なかなか背筋寒くなる話ですよねぇ。
作画と音楽は須田正巳&青木望でモロに北斗の拳タッチでリアル、声優はメイン二人は別にして洋画で活躍の当時の本格派大集合って感じで当時のキッズが今こそ楽しめる(と言っては不謹慎か?)作品であると感じました。
特に良かったのは、終盤で主人公が破損したレーザー衛星でICBMの撃破を試みようとするシーン、向こうの映像は届くしこちらの声は聞こえるんだけど衛星からの音声は届かない・・ってのが良かったね!これはあまり見ない演出だけど、地上からの励ましや引き止めに対して主人公がわざとらしいセリフを発さないでおけるってのが無茶苦茶「ヒロイズム」を感じるんですよね!個人的な感覚かも知れんけど。アニメに特に多い印象だけど、とにかくキャラクターに喋らせすぎるってのがムードを台無しにしてると思うんですよ。なので、誰が考えたか知らんけど、この演出にはグッ!と来ましたねぇ。
逆に気になったのは・・個人的な好みとしては「徹底的に悲惨さを描いてこそ」だと思うんですけど、終盤、なんか「人類の平和への目覚め」みたいな流れになるんですよね・・そこがちょっと・・好みの問題ですが。ここらへんの事情はWIKIを見るとなるほど、と。本来はもっと徹底したリアリズムを追求した作品になってたかも知れなかったのか・・どうせ売れないんだったらそっちを選ぶべきだったな?と後知恵では思うんですけど、どうなんですかね?
あと細かいところではヒロインの移動能力が現実味無くてリアリティ激下げだったのがね・・そういうところ大事にしてくれよ!と。
それと主人公とヒロインの演技が棒だな!と。棒というかアニメ向きではない、といういつものですが。何も知らずに見たので最後のスタッフロールを楽しみにしてたのですがまさかの「北大路欣也」と「夏目雅子」。なぬーっ!まあ、今となっては貴重な音声ですね。
